子どもたちの日常撮りにお奨めレンズ、Sigma 30mm f1.4 DC art

ピントが合ったところはくっきりシャープに、それ以外のところは大きくボケた写真、良いですよね!

スマホに比べて、キレイなボケが出しやすい一眼(レフ、ミラーレス)を使っているのだから、自分も挑戦してみたい。なにか良いレンズはないのか?

僕が子どもたちの撮影によく使っていて、買ってよかったなと満足しているのが レンズメーカー Sigma の 30mm F1.4 DC HSM Art です。

開放値F1.4の明るさに、ハイレベルな描写性能を備えた単焦点レンズ。
F1.4のボケは、それはもう魅惑の世界ですよ。

F値(絞り値)とは?

交換レンズの名称を見ると、
**mm f2.8
などと書いてある、「f」に続く部分がF値(絞り値)です。
F1.4、F2、F2.8、F4、F5.6、F8、F11、F16・・・のように表されます。

詳しい原理はとりあえず置いておくとして・・・

  • ●数字が小さいほどにピントの合う範囲の狭い、背景のボケた写真が撮れます。
  • ●数字が小さいほどに、速いシャッタースピードを使うことができます。
  • ●数字が大きくなるほどに、手前から奥までピントの合った写真が撮れます。
  • ●数字が大きくなるほどに、シャッタースピードは遅くなっていきます。

このF値が 2.8 以下のレンズが一般的に『明るい』レンズとなります。

Sigma 30mm f1.4 HSM Art はF1.4。明るすぎるほどに明るいです。
背景をぼかし、速いシャッタースピードを選べます。

30mm F1.4 HSM Art おすすめポイント

開放F1.4の明るさ

子どもの日常撮影においては、このF値は重要な意味を持ちます
それは室内で撮影することが多いからです。

F値の小さなレンズであれば、薄暗い室内でも明るい写真が撮れます。
シャッタースピードを速くできるので、手ぶれがしにくくなります。
ISOを低くできるので、ノイズが出て荒れにくくなります。

良いことずくめ!

キットレンズだとF5.6くらいになり、室内で撮った写真はあまりパッとしないなあ、という場合でも、F1.4のレンズだと見違えたように明るく撮れます。

ただし現実的には、F1.4だとピントの合う範囲が狭すぎ(薄すぎ)、瞳にピントを合わせるのが難しくなるので、よく使っているのはF2~F3.5です。子どもはジッとせずに動きますしね、F1.4でのピント合わせは簡単じゃないです。

ちょうど良い焦点距離

このレンズをお奨めするもう一つの理由は、30mmという焦点距離の使いやすさです。

僕の使っているEOS 80Dのような APC-S機では、30mm はフルサイズ換算で45mm~48mmの焦点距離となります。

いわゆる『標準レンズ』といわれる焦点距離。

ポートレートレンズとしては、被写体に寄り気味となるのですが、室内で子どもの日常を撮るにはこれがちょうど良いんですよね。テーブルを挟んで向かい合い、お喋りをしながら自然な表情を撮るのにすごくいいです。

部屋が散らかっているので、あまりお見せできないのですが(苦笑)
とりあえず撮ってみたのが下の写真です。


どうでしょう?(写真の腕ではなく^^;)
けっこう薄暗い夜の室内ですが、明るく写せてます。

 

まとめ:日常撮影に大活躍のレンズ

ということで、このSigma 30mm f1.4 DC HSM Art は、子どもたちの室内日常撮影にお奨めのレンズです。お散歩のスナップ撮影にもいい画角ですし、出番は多いです!

走る子どもの撮影に EOS 80D がいい

元々は、デジタル一眼レフ入門機の Kiss X7 を使っていました。
この Kiss X7 は軽量でとっても使いやすく、購入当時は5万円ほどとコストパフォーマンスが高い機種だったのですが、少しずつ不満も出てきました。

一番はAF性能。

子どもが小さくてそんなに動かない時は、わりとAFが補足してくれたのですが、5歳くらいになって公園を走り回るようになるとなかなかに辛くて。
2016年3月に発売された EOS 80D を購入しました。

結果は満足してます。

AF性能

80D は光学ファインダー撮影時に45点の測距点があり、その全てが精度の高いクロス測距(縦/横)となっています。中央部分はさらに高精度なF2.8とF5.6のデュアルクロス測距。

測距点がファインダー内に広範囲に散らばっているので、カメラが縦でも横でも、構図を決める自由度が高いです。

かちかちとフォーカスポイントを移動させるのは、若干面倒くさい時がありますが・・・

また、撮影スタイルやスキルによって4種の測距エリアを選択可能。
あまり動きのない被写体や構図優先で行く時は『1点AF』、
構図は優先するけれどもピントを優先したい時は9分割ゾーンを選ぶ『ゾーンAF』、
より動きの激しい被写体には3つのゾーンから選ぶ『ラージゾーンAF』、
45点から自動的にカメラが被写体を検出する『45点自動選択AF
の4つを使い分けられます。

僕がいつも使っているのは『1点AF』。

これに、動く被写体にピントを合わせ続ける AIサーボを組み合わせて撮影することが多いです。

ちょっとざっくり撮りたい時は、『ゾーンAF』も使うかな。
PTA広報部で運動会の撮影をした際は、『ゾーンAF』でばしばし撮っていくのがとても有効でした。

『ラージゾーンAF』と『45点自動選択AF』は顔や瞳にピントが合わないことが多いと感じたので、あんまり使っていません。絞りを絞り気味にすれば合う確率は増えるはずですが。

AIサーボAFのカスタム機能

『新次元AF』と銘打って発売された80Dは、AIサーボAF にバージョン『II』が採用されていて、カスタマイズが可能です。

被写体がAFフレームから外れた場合に追っかけ続けるか(次を探さず粘るか)、被写体のスピード変化に対してAF動作を変えるかどうか、AFフレームの反応特性を速くするか、遅めにするか、などを設定可能。

サッカーなどを撮っていると選手が入り乱れますよね。
そういったシーンで、ピントを合わせた被写体の前を誰かが横切ってもすぐにAFフレームを動かさずに粘るか、とにかくすばやく次々ピント合わせをしていくか、などを選べるんですよね。

ここが同じくらいの価格のエントリー機 EOS 9000D との違いです。
9000DのAF性能は80Dと同じですが、このカスタム機能で80Dと差別化されてます。

2018年4月現在では、中級機である80Dのほうが価格が安い逆転状態になってますし、お得なんじゃないですかね。

さらにAF性能の優れた EOS 7D mark II に心引かれたりもしていますが、オールラウンダー 80D の性能には概ね満足してます。エントリー機よりも動きのある被写体を上手く撮りたいお父さんにお奨めです。